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2010年11月17日

むらぎもの心さへにぞ失せにける夜ひるいはず風の吹ければ




★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌 ★。・。・゜♪゜・。・。★






★ 良寛の歌0851z091116

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むらぎもの心さへにぞ失せにける夜ひるいはず風の吹ければ

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夜もなく昼もなく
 ひっきりなしに北風が吹き荒れるよ。
 木の葉も落ち葉も吹き飛ばし、
 わたしの心までも吹き飛ばしてしまうよ。

 だれかわたしの心を引き留めてくれないだろうか・・・




 独居老人の孤独がしみじみですね。
 もう慣れたよ、ということもないのでしょう。年が重なれば重なるほどさびしさは大きくなっていくのかもしれません。存在の孤独を、自ら求めて、草庵独居を生きているのですけれど、人間ですから、そのさびしさ、心細さを、受け容れることはしても、乗り超えることはできないでしょうね。受け容れることが、乗り超えることまででしょう。
 この独りのさびしさを、語り、分かち合い、詠い、共振し合う、そんな心の友だちがいれば、存在の孤独も味わい深いものになるという価値軸の転換を創りだしていけば、それがひとり遊びの楽しみ、喜びにもなっていきます。
 良寛さんは、そんな詩歌を語り合える仲間に巡り会えました。彼らはセレブで、良寛さんの保護者にもなってくれました。良寛さんは、独り、孤独な一衣一鉢を貫きましたけれど、一方では、恵まれた環境にも暮らしていたともいえるのかもしれません。
 人が放って置かないほどの人徳が備わっていたことの証しでもあるのでしょうけれど・・・


 もちろん、良寛さんは、そんな意味づけ、価値創りも、必要ないのでしょうけれど、
 真似良寛の愚仁は、
 良寛さんのひとり遊びを真似して、少欲知足の幸せ浄土を、愛浄土を享受していきますので、愚仁風意味づけをして、自足するのでした。


北風に翻弄さるゝ吾恋し   仁





★。・。・゜♪゜・。・。★ 交心俳句 ★。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 『 落葉掻き増ゆるばかりの物忘れ 』 ★ 交心俳句10m111601 へどうぞ!!! ★★★



★★★ TAO交心09n111501★『 夜を歩く夜露が欲しくなりければ 』 へどうぞ!!! ★★★



★★★ そのまんま575で交心09p103001『 ままならぬ身も愛おしき白木槿 』 へどうぞ!!! ★★★




★。・。・゜♪゜・。・。★ リンク ★。・。・゜♪゜・。・。★




  


Posted by 青柳仁 at 00:49Comments(0)良寛さんの歌を遊ぶ

2010年11月11日

山風は時し知らねばもみぢ葉の色づかぬ間をなにかたのまむ


★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌 ★。・。・゜♪゜・。・。★






★ 良寛の歌0750z10m1109

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 都良子が死にけるとき、有則がもとより「秋たつや立田の山のもみぢ葉の散るとし聞けば風ぞ身にしむ」「もろともにわれも散りゆくもみぢ葉の色づかぬ間を頼むばかりぞ」といひ出したる返し
 山風は時し知らねばもみぢ葉の色づかぬ間をなにかたのまむ   良寛


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 山の風は非情なもので
 人の都合など考えてもくれないよ。
 木々の葉がまだ黄葉しないからといって
 どうして安心していることができよう。
 人の死もまた同じことだね。




 都良子というのは、三島郡与板の俳人中川都良さんのことです。
 有則というのは、国上村の医師原田鵲斎さんのことです。


 また同じ人「いと早く散れるもみぢにおどろきてわが身の秋は思はざりけり」といへる返し
 0751 遅し迅しなにかわかたむうつせみのありてなき世と思ひ知らずや   良寛



 里人のしきりにみまかりけるころ
 0752 忘れてはおどろかれけりもみぢ葉の先を争ふ世と知りにつつ   良寛



 0753 ありてなき世とは知るともうつせみの生きとしものは死ぬるなりけり   良寛



 
薄紅葉小学生の自死報ず   仁


 青きまま風に朽ちたる楓かな   仁


 散る紅葉喜び深むひと呼吸   仁


 順逆も定かならずよ柿紅葉   仁


 今とここ桜紅葉の徒ならず   仁







★★★ 『 大根に春菊に身を溶解す 』 ★ 交心俳句10m110902 より転載 ★★★







★。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 『 星雫地にはきららのきららかな 』 ★ 交心俳句09n110901 へどうぞ!!! ★★★


★★★ 『 間引き菜の芳しき香に佇みぬ 』 ★ 交心俳句10m110801 へどうぞ!!! ★★★



★★★ 『 今日のそのまんま575で交心 10年11月 09日 』 廃線の形見装う秋落輝 へどうぞ!!! ★★★




★。・。・゜♪゜・。・。★ リンク ★。・。・゜♪゜・。・。★




  


Posted by 青柳仁 at 10:57Comments(0)良寛さんの歌を遊ぶ

2010年11月09日

秋風の夜ごとに寒くなるなべに枯野に残る鈴虫の声



★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌 ★。・。・゜♪゜・。・。★






★ 良寛の歌0489z10m1108

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秋風の夜ごとに寒くなるなべに枯野に残る鈴虫の声

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 0489 秋風の夜ごとに寒くなるなべに枯野に残る鈴虫の声   良寛


 秋がだんだん深まって、
 夜ごとに寒くなっていくよ。
 そんな夜の枯野はすさまじいほどにさびしいね。
 耳を澄ますとよわよわしく鈴虫が鳴いている。
 心に沁みるね・・・



 0494 あはれさはいつはあれども秋の夜は虫の鳴く音に八千草の花   良寛


★★★ 良寛の歌0494『 あはれさはいつはあれども秋の夜は虫の鳴く音に八千草の花 』10p1009 へどうぞ!!! ★★★




 一隅になお鳴く虫のをりにけり   仁


 暮の秋さびしさまさる残り虫   仁


 蓑虫鳴くみうちもひとも切なかり   仁





★。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 遊行俳句で交心09q092701★『 風の身に沁みる妄詩の旅なりき 』 へどうぞ!!! ★★★



★★★ 『 今日のそのまんま575で交心 10年11月 08日 』 大空にさわやかに咲けきょうの花 へどうぞ!!! ★★★



★★★ 『 今日の出来事、雑談、交流広場 10年11月 08日 』   ☆☆☆   世界のダッシュ 児童400人に伝授 へどうぞ!!! ★★★




★。・。・゜♪゜・。・。★ リンク ★。・。・゜♪゜・。・。★



  


Posted by 青柳仁 at 15:40Comments(0)良寛さんの歌を遊ぶ

2010年11月08日

あはれさはいつはあれども秋の夜は虫の鳴く音に八千草


★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌 ★。・。・゜♪゜・。・。★






★ 良寛の歌0494

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あはれさはいつはあれども秋の夜は虫の鳴く音に八千草の花


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 秋はいつだって
 しみじみと趣深い季節だけれど
 とりわけ心に沁みるのは
 虫の声と野に咲くいろいろの花だね。
 身辺りにどこにでも風流はあるんだよ。




 0300 あはれさはいつはあれども葛の葉のうら吹き返す秋の初風   良寛

★★★ 『 ゆっくりと色づきゆけり秋の山 』 ★ 交心俳句10q090301 へどうぞ!!! ★★★



 0486 わが庵はひとの裏しり夕されば垣根にすだくこほろぎの声   良寛


 0489 秋風の夜ごとに寒くなるなべに枯野に残る鈴虫の声   良寛


 聞き耳を立てるほどなり虫の声   仁


 虫の声希望が命の力なり   仁


 秋白しうるわしくあれ心色   仁







★★★ 『 病んで知る食うは生きるの一大事 』 ★ 交心俳句10p100901 へどうぞ!!! ★★★






★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌 ★。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 遊行俳句で交心10p100805★『 一々をわれへの辞世猫じゃらし 』 へどうぞ!!! ★★★



★★★ 『 良寛に習えば歩く秋思かな 』 ★ 交心俳句10p100701 へどうぞ!!! ★★★


★★★ 『 今日のそのまんま575で交心 10年10月 07日 』 愛別の離苦は常なり酔芙蓉 へどうぞ!!! ★★★
 



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Posted by 青柳仁 at 19:49Comments(0)良寛さんの歌を遊ぶ