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2016年10月29日

『 身にしむやインナーチャイルドわれに棲む 』良寛さんの旅日記rp2701


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★ 良寛さんの旅日記rp2701

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身にしむやインナーチャイルドわれに棲む

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 研人さん、

 > 栄蔵少年の気持ち、恐怖と不安・・・

 気になりますね。
 ただ、はっきりしているのは、栄蔵少年が読書熱中少年だったことでしょうか・・・
 それは、言い換えれば、<私は何?>を問うことが、良寛さんの初心だったといえるのかもしれません。
 <私はどこから来たのか><私はどこにいるのか><私はどこへ行くのか>
 良寛さんの読書三昧はその答を求めつづけるものだったのでしょう。


 > 良寛の詩 「一思少年時」

 一思少年時
 読書在空堂
 燈火数添油
 未厭冬夜長

 【 仁訳 】

 少年時の在りし日のことをふと想い出すよ。
 何にもないがらんどうの部屋でよく本を読んだものだ。
 気がつくと灯明の灯が消えている。
 何度油を注いで灯をつけ足したことだろうね。
 そんなに夢中になって過ごした長い長い冬の夜を、
 一度だって嫌だとか苦しいとか厭ったことはないんだよ。


 そして良寛さんの半生は<独りあそび>三昧だったのでしょう。


 > 良寛歌1112 いついつと待ちにし人は来りけり今はあひ見て何か思はむ


 良寛さんはインナーチャイルドとして少年栄蔵を抱きつづけてきましたけれど、栄蔵少年を栄蔵少年のままで外部に解放することができた地平が解放された良寛さんの実存だったのでしょう。貞心尼さんとの巡り愛の世界が良寛さんの悟りの地平、恋知の完成だったのでしょう。空即是色の恋知の時空です。
 ここは、一休さんと森女さんのめぐり愛の地平、恋弥勒の時空と同じ位にあると念います。妙適清浄句、是菩薩位の位相です。


 また、性癖の観念遊びをしてしまいましたが、笑って、ご寛容ください。
 良寛さんの足跡辿りの旅をしながら、言葉遊びに耽っていますので、足跡の記憶は、鮮明に残らないんです。



 旅に在りめぐるは内部ほととぎす草   仁


 こころはここに在らざるごとし





 旅に戻ります。
 良寛さんの出生も少年期も、あまり記録が残っていないそうで、謎も多いようですけれど、評者には、「幼にして群れせず」とか「幼にして常人と異なる」と表されたりしています。有名になってからの風変わりの姿を少年期にも反映させたのでしょうけれど・・・
 幼名は栄蔵ですが、字は「曲」まがりだそうです。
 父の以南さんがつけたのでしょうか、曰わく因縁もありそうで、おもしろいですね・・・

 出雲崎の名主の長男として生まれたのですから、名主を継承する者として教育されてきたのでしょう。父以南も、実は、曲者だったようです。蕉門の俳人であり、また勤王の志士でもあったようですから。名家橘屋も衰退の途にあったようです。
 良寛さんのその父以南との関係も複雑なものがあったようです。「・・・ようです」ばかりの謎ですけれど・・・


 海辺の岩場に坐る栄蔵少年も、その謎を引きずっているのでしょうか・・・
 ある日父に叱られた栄蔵少年は、怒る父の顔を、上目遣いに、じっと、睨みつけていました。なぜ怒られているのか理解できなかったのか、あるいは、父に対する不信や拒否の心を持っていたのかもしれません。以南さんも戸惑ったようですけれど、「親を睨むと鰈になるぞ」と脅して、宥めました。そのあと栄蔵少年は海辺へ走りました。岩場に屈んで、顔を海に映します。
 栄蔵少年を「恐怖と不安」が襲ったのでした。「カレイになる」。そして、じっと、自分がカレイになるのを待ちつづけました。

 夕暮れて心配した母が迎えに来ました。
 「カレイになったら、ぼくは、海に入らなければならないんだ」と栄蔵少年は母にいいました。


 栄蔵少年は、疑うということを知らず、何ごとも真に受けてしまう少年でした。
 しかし、また、「群れず」の曲がり者でもあったのです。
 当時も今も、祭りは、子どもたちにとっても楽しみの場です。読書ばかりで家に閉じこもっている栄蔵少年を心配して、盆踊りの夕べ、遊んでくるように栄蔵少年に勧めましたが、遊びに行った振りをして、庭の石燈籠の陰で読書をしていたといいます。
 熱中少年だったのですね。


 > 行灯の前に読書する図に
 良寛歌0869 世の中にまじらぬとにはあらねどもひとり遊びぞわれはまされる


 「群れず」の良寛さんは「独りあそび」の良寛さんだったんですね。



 身にしむやインナーチャイルドわれに棲む   仁


 されど凡愚は半端のままよ



 大人世界に馴染めなかったぼくの半生も、やはりアスペルガー症候群の傾向にあったのではないかと思うことがあります。あるいは良寛さんにもそのような側面があったのかもしれないと思ったりもしますけれど・・・



 うたがうも受け容れておる返り花   仁


 ただ選ばずの天に任せて





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Posted by 青柳仁 at 00:05Comments(0)良寛さんの旅

2016年10月26日

『 うすのろと云わるゝまゝにねこじゃらし 』徒然旅日記rp2202

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『 うすのろと云わるゝまゝにねこじゃらし 』徒然旅日記rp2202



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うすのろと云わるゝまゝにねこじゃらし

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 研人さん、

 交心ありがとうございます。
 体力検査みたいな旅でしたので、十分とは言えませんでしたけれど、体長も順調で、それなりに満足しています。少しは自信もついたので、これからはもうすこし長旅もできるようになることを念じています。


 良寛さんの足跡辿り旅ですけれど、結局史跡と資料館巡りになってしまいますので、ゆっくり良寛さんと向き合う余裕はありません。気まぐれな独り旅ならじっくり向き合えるのでしょうけれど・・・色々資料は手に入れてきましたので、これから、暇を見つけて、いろいろ良寛さんと向き合い直してみたいと念っています。



 良寛の事跡身にいる鰯雲   仁


 うろこ一つも身にはならずか



 貞心尼さん自筆の『蓮の露』を手にいれましたので、さっそく読みの演習に入りました。日本語の平仮名と漢字なのに崩してあるので読めないんです。一文字一文字覚えていくしかありません。良寛さんの字はもっとくずれている。貞心尼さんは良寛さんと心も命もシンクロしたので、字もよく似ているそうです。貞心尼さんの思い入れの強さがあれば、字も書けるようになるのでしょうけれど・・・

 ぼくには絶望的な作業です。念ずれば花開く。なれど、ぼくにはそこまで念を入れ込む素地も時間もないのです。
 ほんとうに、隠しようもないただの凡愚仁です。


 今度の旅で、すこしわかったのが、ぼくには外部に対する関心が本当にはほとんどないことでした。ましてや完成された世界や天才的な作品には好奇心も学びの心も働かないと云うことでした。金色堂を見ても、仏像を見ても、記憶に残らない。見ているときは感動しているのですけれどね。

 つまるところ、ぼくに真似のできないことは、学ぼうとしない、真似しようとしないことが習性になっているのです。はじめに絶望在りきだったのです。



 それでも時間をかければ、ぼくにも、『蓮の露』を生きている内には読めるようになるだろうとぼくは思いました。書けなくてもいい、せめて読めるようになりたい。そういう念と希望を持つことができました。

 これが今度の旅の成果です。

 
 一日に1ページ、よくても2ページ、加藤僖一著『良寛と貞心尼』を読むことにしようと思っています。
 今は読みはじめで、面白いから、熱中して、時間を忘れていることも多いのですが、いつまでつづくやら・・・



 うすのろと云わるゝまゝにねこじゃらし   仁


 呆けのあかしか進まぬ読書




 以上、
★★★ 徒然旅日記rp1801『 秋没日なりすましたる良寛坊 』 への交心です。 ★★★





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★★★ 徒然旅日記rp2501『 めざすもの今さらもてず鵙の声 』 へどうぞ!!! ★★★
 




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Posted by 青柳仁 at 23:29Comments(0)

2016年10月25日

『 めざすもの今さらもてず鵙の声 』徒然旅日記rp2501

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フォト575『 めざすもの今さらもてず鵙の声 』rp2501






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めざすもの今さらもてず鵙の声

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 遍人さん、

 交心ありがとうございます。
 ここまで回復できるとは期待もしていなかったのですけれど、運がいいのでしょうね。思い切りで、試してみたのですけれど、案外順調にいきましたので、少し自信がついてきたようです。無理をしないで、気まぐれの旅にすれば、なんとか実現できるものだと、いろいろの旅を計画しています。計画を立てるのも、なりきり旅心地になれるので、それだけでも楽しんでいます。

 もうすぐ紅葉の季ですね。

 幸せホルモン一杯放出できる与命に感謝です。


 遍人さんにも、好い旅がはじまることを念じます。



 刹那にも歓喜をもらう薄紅葉   仁


 旅は過客の時空遊泳




以上、
★★★ 徒然旅日記rp1801『 秋没日なりすましたる良寛坊 』 への交心です。 ★★★
 





 > 月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。   芭蕉『奥の細道』01序

 > 夫天地者万物之逆旅也、光陰者百代之過客也、而浮生若夢   李白『春夜宴桃李園序』


 振り返っても、ただ風が吹いているだけ・・・徒に過ぎ去ったそんなぼくの半生も、最終版に近づき、運よく病も回復に向かい、真似良寛さんにはじまったぼくの言葉あそびの異時空遊泳の彩り副えに、思い立って、短いけれど、越後への旅を試してみました。
 『黄昏』の旅だから、取り立てての夢もロマンも念じるわけでもなく、そぞろ神にくるわされることもなく、ただ与命をしみじみと、あるいは無邪気に歓んで、真似できる良寛さんの辿り直しを遊んでみたくなったのでした。



 子知らずの闇を楽々秋の海   仁


 心を寄せることも拒まれ
 



 親知らず、子知らずの北陸道トンネルを走りながら、近江路を過ぎ越後路に入った良寛さんを想っていました。ここは歩いて、往時の険しさをすこしでも体感してみたい所でしたけれど、出雲崎を廻ることで目いっぱいなので、ただただ走り抜けました。連続するトンネルが26あるんです。親知らずトンネルと子知らずトンネルの間だけでも、15キロあるといいます。



 > 親知らず子はこの浦の波枕越路の磯の泡と消え行く   平頼盛の妻



 > 良寛歌0673 近江路をすぎて
 ふるさとへ行く人あらば言づてむけふ近江路をわれ越えにきと


 諸国を行脚して、故郷へ帰る決断をした良寛さんは、歌集を編んで『布留散東』と名づけたほどに、望郷の念を強く表明しています。
 親を親と思うな、人は皆親だ、子を子と思うな、人は皆子だ。故郷を故郷と思うな、住む所は皆故郷だ。そう学んで単独者の道を歩いてきた良寛さんは、なぜ、故郷へ、帰りたがったのでしょうか・・・
 なぜ、良寛さんは出家したのか・・・
 二つの謎の答は同じなのでしょうね。



 めざすもの今さらもてず鵙の声   仁


 卑弥呼の里もやや色づきぬ



 露草や遺るものなきわが浮生   仁


 生きているうちあらめや歓喜





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Posted by 青柳仁 at 23:25Comments(0)

2016年10月22日

『 秋没日なりすましたる良寛坊 』徒然旅日記rp1801


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フォト575『 秋没日なりすましたる良寛坊 』rp1801








★ 徒然旅日記rp1801

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秋没日なりすましたる良寛坊

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 暫くのご無沙汰でした。
 17日、一週間ぶりに帰宅しました。

 狭庭の、まだ白い酔芙蓉が迎えてくれました。やはりほっと一息です。


 まだ現役だった頃、『黄昏』というドラマを見たことがありました。死を目前にした老夫婦がドライブ行脚で死を迎えるものでした。内容はほとんど忘れましたが、ずっと道標の一つになっていました。

 その『黄昏』の真似をして、ドライブ行脚を良寛さんの足跡辿りで試してみることにしました。まだ黄昏を遠くに見て、元気の残っているうちの生きもうけ楽しみ与命にするつもりですけれど・・・。移動ワンルームマンションの旅の予行練習です。


 中三日、道の駅出雲崎天領の里を拠点に良寛さんの足跡を辿ってきました。
 10日に新門司港を出発、11日はゆったりゆるゆるの行ける所までドライブ。目標は出雲崎まででしたけれど、ゆっくりすぎて、名立谷浜で下車。海の傍で、湯もある道の駅で、快適な初夜を体験しました。12日に出雲崎着。周辺の足跡辿りをしました。
 5時過ぎ、水平線に沈む入り陽を期待していたのですが、雲が多く、姿を見せてくれませんでした。夜小雨。翌13日は朝から快晴。夕方は霞もない青空。まだ陽の高いうちから没日を待ちました。余りに空気が澄んでいたのか、だるま陽にはならなかったけれど、ほんの少し海に映って、見事な日没を見ることができました。


 浜の公園にはたくさんの青年たちが黙々と歩き回っているのですけれど、入り陽には一向に興味を持たないようです。ポケモン遊びにただ夢中なのでしょう。栄蔵少年も、芭蕉さんも夕陽を眺めているのですけれど、その像に立ち止まる人もいません。もう見飽きた光景なのでしょうね・・・




 秋没日なりすましたる良寛坊   旅仁

 幾重にも時重なり合いぬ





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Posted by 青柳仁 at 22:59Comments(0)良寛貞心尼相聞歌