2008年11月01日

秋萩の 花咲く頃は 来て見ませ 命またくば 共に





 花呼さんより、 『 自ずから散るときに散る紅葉かな 』 に良寛さんの歌を寄せてもらいました。
 花呼さん、いつもあい風ありがとうございます。

31
 秋萩の 花咲く頃は 来て見ませ 命またくば 共にかざさむ   良寛


 32 されど其ほどもまたず又とひ奉りて  貞
 秋萩の 花咲くころを 待ちとほみ 夏草わけて またも来にけり   貞心尼


 33 御かへし  師
 秋萩の 咲くを遠みと 夏草の 露をわけわけ 訪ひし君はも   良寛
 
※  数字は、良寛・貞心尼の相聞歌の通し番号です。


★★★ 『 「これぞこの ほとけの道に 遊びつつ つくやつきせぬ みのりなるらむ」 』 へどうぞ!!! ♪♪♪
  


 貞心尼さんとの交心も、もう、ずいぶん進んで、
 貞心尼さんも、学びの心が高ぶるほどになっています。


 けれど、ここで、瘋癲老仁が登場してもいいでしょうか・・・
 瘋癲の老仁には、妄詩の世界が見えてくるんです。妄詩の中で、良寛さんと貞心尼さんは、変貌して、遼観と定芯となって動きはじめます。


 もう遼観は歳をとってしまったよ。
 けれど花ぐるい、恋ぐるいを生きてきたから、死ぬまで貫きたいね。これは、人の世では通用しない遼観のひとり遊びの妄詩の世界だったけれど、まぁミラクルのように、定芯、あなたが現れて、遼観の人生の終わりを、妄詩と現実を重ね合わせた時空を創りだすことができたよ。妄詩の世界が、妄詩のまま、現実にも起こっているというミラクルを遼観は歓喜して迎えている。
 妄詩の世界では、歳をとればとるほど魂は若々しく、瑞々しくなっていって、創造のエナジーが満ちてくるものだけれど、現実となると、まぁ、悲惨なものだね。妄詩を裏切って、ほとんど何もできなくなってしまう。
 もう、明日にお迎えが来ても一向におかしくないんだよね。

 けれど、定芯、あなたがこんな遼観にでも会いたいと思うなら、いつでも会いにおいで。この間のように時を忘れて愛し合い、語り明かしたいものだよ。この間は、月の清澄さに、つい、道を外れた遼観を知って、恥じ入りもしたけれど、よくよく思ってみれば、あれは道を外れたんじゃないんだ。あれこそ法の道なんだ。法にいることの喜びなんだ。あれが法悦だったんだと、やっと体感できたよ。
 だから、もう、自在になった。

 涼しくなって、秋の萩の咲く頃に、定芯、遊びにおいで。夏の盛りは、峠道を一日がかりでやってくるのは、それだけでも大変なことだからね。
 爽やかな空気を吸い、秋日和のすばらしい景色も楽しみながら、詩心も豊かにして、遊びにおいで。その豊かな心でたっぷりこの遼観を堪能させておくれ。その熱い心でゆるやかに遼観を溶解しておくれ。
 そんな定芯を想像するだけで、もう、身も心も定芯に略奪されてしまうよ。


 萩の夜の萩の匂いを吹き寄せよ





 。。。 ≪ 花呼さん、おはようございます。

 そうですね、今日の歌もさびしいですね。
 「命またくば」ですものね。
 良寛さんも、もう、先が長くないことを実感しています。けれど、良寛さんは幸せの絶頂に向かっているんですよ。おそらく誰も体験したことのないような至福の時を迎えているんです。


 秋萩の 花咲く頃は 来て見ませ 命またくば 共にかざさむ   良寛


 でも、夢に溢れていますね。
 「共にかざさむ」なんですよ。
 70才を過ぎて、愛する女性にこんな歌を詠める人は、いませんよね。一休さんは詠んだでしょうけれど。けれど、良寛さんの場合、70才を過ぎ、愛する女性は30才というミラクルがあります。その良寛さんは、無一物なんです。
 チャップリンさんは、大芸術家で、大富豪ですからね。そんなこと普通にできたのでしょうけれど。


 今度は、秋に萩が咲く頃、また遊びにいらっしゃい。わたしがまだ命存えているならば、いっしょに萩を手折って、髪にかざしてあそびましょう。そして仏道のこと、詩歌のこと、夜を徹して語り明かしましょうね。その日が来るのを心ふるわせて待っていますよ。


 萩折りて心交わる至福かな ≫ 。。。





★★★ 俳句日録080922『 自ずから散るときに散る紅葉かな 』 へどうぞ!!! ♪♪♪






★ 交心俳句 15001

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萩折りて心交わる至福かな

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