2010年10月21日

よみの光を待ちて帰りませ山路は栗の毬のおほきに


★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★




よみの光を待ちて帰りませ山路は栗の毬のおほきに



★ 良寛の歌0324z081014

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月よみの光を待ちて帰りませ山路は栗の毬のおほきに

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 > 0324 月よみの光を待ちてかへりませ山路は栗のいがの多きに   良寛

 > 0325月よみの光を待ちて帰りませ山路は栗の毬のおつれば   良寛

 > 0326 月よみの光を待ちて帰りませ君が家路は遠からなくに   良寛



同じことを詠った歌だと思います。
 つい最近新潟新報に載った歌で、交心俳句に書きましたので、そこへワープしてみませんか。仁流の解釈を書いています。

★★★ 『 月のみの友にありせど月の君 』 ★ 交心俳句 15101 へどうぞ!!! ★★★


 ・・・ 俳諧を踏まえた栗名月の歌と読むこともできよう。 ・・・
 良寛さんは無頓着、自在な人ですから、同じ想の歌や俳句を、その場その場で、臨機応変に作り、書にしたり、手紙に書いたりするんです。形式にもしきたりにも拘らないおおらかさが良寛さんの良寛さんらしいところなんですよ。
 ところがどっこい、良寛さんは、最高クラスの禅僧ですから、学識は深い。至る所に、その学識が潜んでいるんです。無知仁のはかり知ることのできない世界です。
 何気ない言葉に、深い禅道の教えが潜んでいたり、万葉以来の本歌取りがあったり、俳諧のもじりがあったりするんです。
 愚仁は学者じゃないし、俳人でも歌人でもない、ただの凡仁ですから、凡仁流に楽しむだけです。語り合いの楽しみとして読んでくださいね。

 いつ詠われた歌なのか制作日がわかりません。
 だから、解釈は自由にできるし、読み込みも、自分流でもいいと思いますよ。作品は、作品となったときから、独立した存在になりますからね。作者の意図だって越えることもあるんです。

 「山路は栗のいがの多きに」と「君が家路は 遠からなくに」の違いが、即興性を楽しんでいるところもありますよね。
 まだ月が低いときに帰ると、夜道は暗くて、危ないよ。帰り道の山路は、栗林もあって、毬が道に散らばっているからね。それより、この十三夜がもっと高くなって、昼間のように明るくなるのを待ってお帰りなさい。それまで、さぁ、呑んで、この名月について詩歌を読み、語り合おうよ。
 月見をしに、定珍さんが、お酒も下げて、草庵まで遊びに来たんでしょう。良寛さんの草庵の近くに、月見坂もあって、名所にもなっているそうですから、栗名月の歌なんでしょうね。


 ええ、吉行淳之介さんなら、洗練された話術と振る舞いと好色の技で、「石を生む女」も「食えぬ女」も、上手く料理してくれますよ。老いぼれでくの坊仁では、花呼さんを料理することなどできません。切りたくって、お膳にも出せないものにしてしまいます、というほどの語りです。

 でも、食材がいいから、荒料理でも、美味しい物に仕上がるかもしれませんね。
 そんな楽しみも、すこしずつできるようになればいいですね。


 十六夜の月にマントラもらいけり





★。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★




★★★ 遊行俳句で交心10p102102★『 まだまだの径にほんのり草もみじ 』 へどうぞ!!! ★★★



★★★ 『 今日のそのまんま575で交心 10年10月 21日 』 紅葉の心浮かする便り来ぬ へどうぞ!!! ★★★



★★★ 『 シクラメン琥珀に負けず惚れ込まん 』 ★ 交心俳句10p102002 へどうぞ!!! ★★★



★★★ 妄恋106z04z081004 『 観音を抱いて至福の夜長かな 』 へどうぞ!!! ★★★




★。・。・゜♪゜・。・。★ リンク ★。・。・゜♪゜・。・。★






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