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2011年01月29日

草の庵に立ちても居てもすべぞなき海人の刈る藻の思ひ乱れて

★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌 ★。・。・゜♪゜・。・。★






★★★ 『 夏草や良寛坊の夢湧き来 』 ★ 交心俳句10r080503 よりの【 転載 】です。 ★★★






★ 良寛の歌0930

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草の庵に立ちても居てもすべぞなき海人の刈る藻の思ひ乱れて

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 ※ (傘松道詠)草の庵に立ちても居ても祈ること我より先に人をわたさむ   


 この五合庵で立ったり座ったりしていても
 どうしようもないよ。
 ただただ心が迷い、乱れるばかりだ。
 もうじっとしておれないよ。
 私の訪れを待っている人がたくさんいるというのに。



 よみて由之につかはす
 0907 草の庵に立ちても居てもすべのなきこのごろ君が見えぬ思へば   良寛


菩薩道を生きる良寛さんの根源的なスタンスはこの道元さんの歌のように生きることなのだったのでしょうね。
 < 我より先に人をわたさむ >
 良寛さんはこのスタンスを貫いて生きました。
 人はそれぞれが仏性を生きているのだから、人がその仏性に気づくように、人に会って、人の心を開いて、これがあなただよ、ここに命の力があるんだよ、と示していくんです。
 人々が気がついて、やってみる。
 ほら、できたじゃないか。すごいね。
 人々は自分がやれたことに喜び、救われていくんですね。
 そして、自分もやれたんだからあんたもできるよ、と人に伝えていくんです。
 分かち合い、支え合い、伝え合いのつながり愛が創りだされていきます。
 良寛さんは村の人々と交わって、そのつながり愛の輪を広げていきました。
 無心に子どもたちと一体になって遊ぶ良寛さんのスタンスもこの開示悟入のエンパワーメントだったんです。子どもたちは良寛さんと一緒に遊ぶ中で、自分の中にある生きる力や夢や希望に気がついて、勇気をもらって、新しい自分を生きはじめるんです。


 一時もじっとしておれない良寛さんなんですね。
 盆が近づけば、自ずから体が小躍りし、心はワクワクしはじめるのでしょうね。村人と一緒に踊るのが良寛さんの歓喜だったのですね。
 それを観て、村人も良寛さんの歓喜を分かち持てるようになっていくんです。
 命の歓喜を楽しめるようになるんです。


 
夏草や良寛坊の夢湧き来   仁


 夏野行く今を自浄の歓喜かな   仁


 生い茂る山路踏みわけ訪ね行け   仁








★ 交心俳句10r080503

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夏草や良寛坊の夢湧き来

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★。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 『 一歩ごとNOとCHANGEの春来たれ 』 ★ ネット交心z09z013001 へどうぞ!!! ★★★



★★★ 『 今日のそのまんま575で交心 11年01月 29日 』 一歩ごとNOとCHANGEの春来たれ へどうぞ!!! ★★★
 


★★★ 『 今日の出来事、雑談、交流広場 11年01月 29日 』   ☆☆☆   節分:県内各地の寺社行事 /奈良 へどうぞ!!! ★★★
 


★★★ 『 降る雪や猫はいつでも行儀佳し 』 ★ 交心俳句11z012601 へどうぞ!!! ★★★




★。・。・゜♪゜・。・。★ リンク ★。・。・゜♪゜・。・。★


  


Posted by 青柳仁 at 20:03Comments(0)良寛さんの歌を遊ぶ

2011年01月28日

白雪は降ればかつ消ぬしかはあれど頭に降れば消えずぞありける


★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌 ★。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 『 観音のウインクの目や寒の月 』 ★ 交心俳句271z01z09z0129 よりの【 転載 】です。 ★★★




★ 良寛の歌0801

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白雪は降ればかつ消(け)ぬしかはあれど頭(かしら)に降れば消えずぞありける

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 白雪は降っても、春になれば必ず消えてなくなるものだね。
 けれど、人の頭に降る雪は、それは白髪のことだけれどね、
 時が経てば立つほど、積もっていくもので、消えることはないんだね。
 白髪というやつは、死ぬまで、増えていくものなんだ。
 年は取りたくないものだね。



 良寛さんには、白髪を嘆く歌がいくつもあります。
 愚禿親鸞ではないですけれど、大愚良寛にして、年は取りたくないというのです。素直な心で、いいんですよね。
 良寛さんは、頭は、坊主です。けれど、気ままな独り暮らしですから、そうしょっちゅう剃刀を当てることもないのでしょう。ちょっと懶なところもありそうですから、坊主の頭に白髪が生えてくるんです。全国行脚で、健脚だから、生命力も旺盛なのかもしれません。歩くヨハネみたいに頑丈な体躯ですね。放っておけば、白髪も繁茂するのでしょう。
 その白髪を老いの証拠として厭う良寛さんがいるようです。

 その良寛さんは、素直に、不老長寿を願う歌も、いっぱい残しています。


 0796 老いもせず死にせぬ国はありと聞けど尋ねていなむ道の知らなく   良寛


 いつまでも若く、老いることもない国があるとは聞いているけれど、
 そんな不老長寿の国を訪ねて行きたいけれど、
 その国に行く道がわからないので、行くことができないよ。
 でも仏の道はね、ちゃんと道標があるし、
 古人がいっぱい通っているから、行くことができるんだよ。



 何気ない歌が、何気ない仏の道を開いていくのでしょうね。


 これらは良寛さんの詩歌遊びで、歌仲間とのやりとりを遊んでいるのでしょうけれど、
 庶民の老いや死に対する不安や恐怖や願いを、わかりやすい言葉で代弁して、やわらかくしているのかもしれません。同じような歌をいっぱい作っているのは、人の求めに応じて、書いているのです。書いて、伝えて、心を開かせ、心を和らげていくのです。
 それが、良寛さんの菩薩道なのでしょう。
 いつも貧しく、苦しい人たちと一緒に生きている良寛さんの、常不軽菩薩行なのでしょうね。
 南無阿弥陀仏と唱えることと、歌を詠むことは、良寛さんには同じ行なのにちがいありません。南無阿弥陀仏を行いに変え、詩歌に変えて、具体的に生きているのでしょう。その行いは慈愛になり、詩歌は愛語になるのでしょう。


 1049 良寛に辞世あるかと人問はば南無阿弥陀仏といふと答へよ   良寛


 行いと言葉とひとつ雪の道   仁



【 資料 良寛 】
。。。
長歌 白髪

宵々に 霜はおけども

よしゑやし 明くればとけぬ

年のはに 雪は降れども

よしゑやし 春日に消えぬ

しかすがに 人の頭に

ふり積めば つみこそまされ

あらたまの 年はふれども

消えずぞありける

 反歌

白雪はふればかつ消ぬしかはあれど頭にふれば消えずぞありける 
。。。





★。・。・゜♪゜・。・。★ 交心俳句 ★。・。・゜♪゜・。・。★





★ 交心俳句271z01z09z0129

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観音のウインクの目や寒の月

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★。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★



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Posted by 青柳仁 at 22:08Comments(0)良寛さんの歌を遊ぶ

2011年01月28日

墨染めのわが衣手のゆたならばうき世の民を覆はましものを




★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌 ★。・。・゜♪゜・。・。★






★★★ 『 降る雪や猫はいつでも行儀佳し 』 ★ 交心俳句11z012601 よりの【 転載 】です。 ★★★





★ 良寛の歌0836

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墨染めのわが衣手のゆたならばうき世の民を覆はましものを

――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――




 墨染めのわたしの袖が
 もっと広くて、 豊かならば、
 寒さに震える村人たちを
 この袖で覆ってやることができるんだがなぁ・・・
 わたしにはそんな力はないのが辛いよ。




 薄衣に寒さが堪える良寛さんですけれど、その身の辛さが、村人たちの辛さに重なって、村人たちの寒さをどうにか和らげることはできないものかと腐心するのですけれど、無一物の良寛さんには物を与える財力はありません。心ばかりでは何の力にもならないんですね・・・


 1209 墨染めの わが衣手の ひろくありせば 世の中の まどしき民を 覆はましもの   良寛


 先の歌を、旋頭歌でも詠んでいます。
 「ゆたならば」という歌の表現を、そのまんま「ひろくありせば」と素直に詠んでいます。物を与えることのできない辛さから解放されて、無力だけれども、心の思いだけをそのまんま詠むことができるようになったのでしょうね。
 歌の方は、自分の無力さを少し責めているようなところがあるんです。
 旋頭歌の方は、寒さや貧しさを共有する心を失わないようにしようね、と呼びかけてくれているようで、ほっとします。


 かぜのふきしに
 1202 墨染の わが衣手の ゆたにありせば あしびきの 山のもみぢを 覆はましもの   良寛


★★★ 『 明日いらず今愛おしめ蛍草 』 ★ 交心俳句10p102703 へどうぞ!!! ★★★



 世の人をおもひて
 0834 長崎の森の烏の鳴かぬ日はあれども袖のぬれぬ日ぞなき   良寛


 又「世の中の花を袂にこき入れてたちかへるらん白雲の山」といへるに
0835 世をいとふ墨に衣のせばければ包みかねたり賤が身をさへ   良寛


 
雪国に住めずも雪の重さかな   仁


 雪に泣き雪に笑うも縁かな   仁


 逃るるはあなたが先よ寒厳し   仁






★。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 『 覚悟して来る日も来る日もただ除雪 』 ★ 交心俳句11z012301 へどうぞ!!! ★★★



★★★ 『 今日のそのまんま575で交心 11年01月 28日 』 鼠の声聞かずなりけり温風器 へどうぞ!!! ★★★



★★★ 『 明日の身を忘れ今日の身雪遊び 』 ★ 交心俳句267z01z09z0125 へどうぞ!!! ★★★
♪♪♪     仁




★。・。・゜♪゜・。・。★ リンク ★。・。・゜♪゜・。・。★





  


Posted by 青柳仁 at 13:09Comments(0)良寛さんの歌を遊ぶ

2011年01月25日

しらゆきは幾重も積もれ積もらねばとてたまぼこの道ふみわけて


★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌 ★。・。・゜♪゜・。・。★





★★★ 『 雪に埋まる暮らしも心も雪に埋まる 』 ★ 交心俳句11z012101 よりの【 転載 】です。 ★★★






★ 良寛の歌1205

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雪の降りしあした
しらゆきは 幾重も積もれ 積もらねばとて たまぼこの 道ふみわけて 君が来なくに


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 白雪は、もう、うんと、うんと積もれ。
 何重にも何重にも、深く積もれ。
 どうせ深く積もらなくっても、
 雪道踏み分け、踏み分けて
 あなたが来てくれるはずもないのだから・・・



 0638 白雪は幾重もつもれもろこしのむろの高嶺を移さむとぞ思ふ   良寛


 0640 飯乞ふと里にも出でずなりにけり昨日も今日も雪の降れれば   良寛


 
積もれ雪わが来し方も見えぬほど   仁






★。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★




★★★ 『 愛不仁愛は身ぐるみ剥がすものそれでも残る愛は揺るがず 』 ★ 瘋癲老仁妄詩 135z04z08z0119 へどうぞ!!! ★★★
 


★★★ 『 今日の出来事、雑談、交流広場 11年01月 21日 』   ☆☆☆   日中韓に「文化の輪」 ◆ 3国宣言、奈良博前に碑 へどうぞ!!! ★★★
 


★★★ 『 降る雪や鄙なる心を遊ばする 』 ★ 交心俳句11z012002 へどうぞ!!! ★★★




★。・。・゜♪゜・。・。★ リンク ★。・。・゜♪゜・。・。★










  
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Posted by 青柳仁 at 14:37Comments(0)良寛さんの歌を遊ぶ

2011年01月10日

あらたまの年はふるともさすたけの君が心は忘らえなくに



★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌1020 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★






★ 良寛の歌1020

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 三輪のあるじ、こたびあつく民を恵みますと聞きて
 あらたまの 年は経(ふ)るとも さすたけの 君が心は 忘らえなくに


――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――



 年月がどんなに経っても
 心を撃つ人間的な感動は、誰も忘れるものではありません。
 あなたが行った人々への救援と浄財は
 人々の窮状を救い、心に慰安を与えました。
 わたしにできなかったことをしてくれたあなたを心より讃えたいと思います。



 。。。 ≪ 「あらたまの 年は経(ふ)るとも さすたけの 君が心は 忘らえなくに」
 私たちは、何時までもあなたの暖かく広い心を決して忘れませんよ。
 三条地震の翌年、与板藩の豪商三輪権平が、当地の災害の窮状を救うべく、多くの供出をした行いに感激して。(全国良寛会) ≫ 。。。


 良寛さんは、無一物だから、この惨状を見ても何一つ救えないのですね。無力がはがゆかったでしょう。それだけに、この災害にたくさんの私財を供与した三輪権平さんの心がうれしかったんですね。その心は決して忘れられるものではありません、と感謝し、その感激を人にも伝えていくんです。その喜びの輪が広がって、人々のつながり合いが強くもなっていくのでしょうね。

 今の世の窮状の中で、
 私財をなげうってでも、なんとかお役に立ちたいという財閥の話を聞いたことはありません。政治屋さんもいないようです。それどころか、お金を持っているのに給付金をもらう人は「さもしい」と思うといった総理大臣は、もう、自分ももらうというんですね。
 三輪権平さんのように、私財を供与して、同じ企業主や政治屋さんにも呼びかけて、お金を集め、住まいも奪われた人たちの一時の生活でも守っていくことから始めたら、その心に、どれだけの人が共鳴し、支え合い、補い合っていく運動が起こるでしょう。
 2兆円ばらまいて、「さもしく」飲み代にあてがって、消費刺激だなんて、誰の心も捉えないし、誰も動きはしないでしょう。

 言葉じゃなく、行動の大切さを、
 お金じゃなく、つながり合いの大切さを、
 政治家も、お役人も、財界も、
 道しるべとして、
 実行してほしいと願います。


 年内は百合づとおやうやしく納めまゐらせ候(七彦老宛手紙)
 1017 世の中は変わり行けどもさすたけの 君が心はかわらざりけり   良寛



 良寛さんは、そんな人間の、素朴で、素直な心を生き抜いて、そんな人たちとつながり合って、いっしょに、幸せを求めていったのですね。
 それが、民の心だし、民と一緒に生きるということなのでしょう。


 少しでも人々とつながって、補い合って、暮らしていけるようにしていきましょうね。



 越後は、
 霜が厳しくて、
 指の腹も割ってしまうほどの冷え込みなんですね。
 花呼さん、ご自愛下さいね。

 筑後も、明日は、だるまさんマークです。
 仁には、うれしくなるような雪ですけれど、
 北国の雪のことも、しっかり心に刻んでおきます。



 
在る物のなかの豊かさ雪催い




★★★ 『 深々と人には縁冬菜畑 』 ★ 交心俳句250z01z09z010901 よりの【 転載 】です。 ★★★






★ 交心俳句09z010801

――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――


深々と人には縁冬菜畑


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★ 。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 『 若菜摘む遊ぶ良寛の真似遊び 』 ★ 交心俳句249z01z09z010801 へどうぞ!!! ♪♪♪



★★★ 『 今日のそのまんま575で交心 11年01月 10 』 喜びの友と成り行く冬の虫 へどうぞ!!! ★★★
 


★★★ 『 カンカンと氷柱を風の鳴かせけり 』 ★ 交心俳句11z010901 へどうぞ!!! ★★★




★ 。・。・゜♪゜・。・。★ リンク ★ 。・。・゜♪゜・。・。★





  


Posted by 青柳仁 at 19:14Comments(0)良寛さんの歌を遊ぶ

2011年01月04日

ちんばそに酒に山葵にたまはるは春はさびしくあらせじとなり



★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌 ★。・。・゜♪゜・。・。★





★★★ 『 神馬藻に良寛忍ばむ松の内 』 ★ 交心俳句24501z090104 よりの 【 転載 】です。 ★★★






★ 良寛の歌0016

――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――

じんばそに酒に山葵にたまはるは春はさびしくあらせじとなり

――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――




 神馬藻に酒と山葵をつけてわたしに送ってくれたのは、わたしが正月を独り寂しくすごさないでいいようにという定珍さんのお心遣いなんだね。ほんとうにありがたいことだよ。
 
 神馬藻というのは、ほんだわら(越後ではギバサというそうです)のことで、春の若い葉は磯の香がして、細かにたたいてねばねばさせ、それに山葵を添えて、醤油をかけて食べると、酒の肴に最高に美味しい。ご飯にも合い、庶民の食物である。。。。と谷川さんは解説してくれています。

 花呼さん、「神馬藻」はご存じですか?
 越後の農家レストランの名物郷土料理に加えましょうか・・・


 
神馬藻に良寛忍ばむ松の内



 。。。 ≪ 「神馬藻(じんばそ)に 酒にわさびに 賜るは 春はさびしく あらせじとなり」
 神馬藻は、ほんだわら、ぎばそなどと呼び、冬場に浜に打ち上げられ、正月の飾りや食用にする。正月の食卓を寂しくないように贈ってくれた阿部定珍への心からの感謝の礼状。(全国良寛会) ≫ 。。。


 良寛さんはお酒大好き人間です。
 阿部定珍さんの作っていたお酒の銘柄は「明けの鶴」というそうです。現在越後で市販されている樋木酒造の「鶴の友」は、阿部家の親類筋に当たるそうです。
 銘酒愛好家の花呼さんの口には合うのでしょうか・・・

 秋田の地酒「飛良泉」は良寛さんの命名だそうです。
 農家レストランにこれも添えておきましょうね。

 ついでに、良寛さんの第三番目の好物は、百合根だそうです。
 「百合の梅和え」と「百合根と白身の魚のかぶら蒸し」を作って、2月18日を良寛忌として、食べたと、智田 稔さんのお話が載っていました。智田さんのレシピを頂いて、これも良寛メニューにしましょう。

 幻の農家レストラン良寛の献立ができつつありますね。


 2月末に、倉敷の国民宿舎良寛荘に泊まろうと思っています。
 この幻の献立を提案してみましょうかね・・・
 



★★★ 『 二日はやすぎゆき夢も覚えざり 』 ★ 交心俳句24401z090103 へどうぞ!!! ★★★



 1012 越の海野積の浦の雪海苔はかけてしぬばぬ月も日もなし   良寛


★★★ 『 海神の衣紋の貝の淑気かな 』 ★ 交心俳句11z010302 へどうぞ!!! ★★★






★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 瘋癲老仁妄句 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★




 
若菜野に愛呼と還る命かな


 お降りに素顔の愛呼降られけり


 東より愛呼翔びくる初明かり




★ 。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 『 淡雪や美しく観る力得る 』 ★ ネット吟行 02101z080101 へどうぞ!!! ★★★
 


★★★ 『 今日のそのまんま575で交心 11年01月 04 』 千年の命と在りし淑気かな へどうぞ!!! ★★★
 



★★★ 『 海神の衣紋の貝の淑気かな 』 ★ 交心俳句11z010302 へどうぞ!!! ★★★




★ 。・。・゜♪゜・。・。★ コメント ★ 。・。・゜♪゜・。・。★




  


Posted by 青柳仁 at 15:55Comments(0)良寛さんの歌を遊ぶ

2011年01月03日

世の中は供へとるらしわが庵は餅を絵にかき手向けこそすれ

★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌 ★。・。・゜♪゜・。・。★






★★★ 『 二日はやすぎゆき夢も覚えざり 』 ★ 交心俳句24401z080103 よりの【 転載 】です。 ★★★






★ 良寛の歌0664

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 としのくれに
 世の中は供へとるらしわが庵は餅を絵にかき手向けこそすれ

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 世の中がきびしく、つらくなればなるほど
 人々は神仏を頼り、習わしはきちんと守られていくんだね。
 わたしには神仏に供える餅もないから
 絵に描いてちゃんとお供えはするけれど・・・
 大切なことはちゃんと自らを律することなんだよ。



 良寛さんは、苦行の末に、安心立命の悟りの世界に到達されたのでしょうね。
 

 独りが寂しい。
 無一物が哀しい。
 けれど、独りじゃない。衆生と一緒にいるんです。
 けれど、無一物じゃない。天の溢れる恵みのなかにいるんです。
 つながり愛にありがとう。



 この貧しさの中でも、人々は天地に感謝し、豊饒を祈って、新しい年を言祝ぐのですね。
 苦労も喜びも分かち合うんですね。
 そういう人々と一緒に、良寛さんも、新しい年を迎える喜びを分かち合います。供える餅もないから、絵に描いて、みんなと一緒に、豊饒と幸せを祈ろう。
 人々の平安と幸せを祈り、ただただ、春を待とう。


 0668 冬の空むすぶ柳のいとながく千年の春に逢ふを待たばや   良寛


 0669 今よりはいくつ寝ればか春は来む月日よみつつ待たぬ日はなし   良寛


 0670 あづさゆみ長きはる日にあくがるる心を誰によせんとすらん   良寛



 そんな良寛さんが見る初夢は、どんな夢でしょうね・・・


 
二日はやすぎゆき夢も覚えざり






★★★ 『 初御空永久の初恋不二の嶺 』 ★ 交心俳句24301 よりの【 転載 】です。 ★★★






★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌 ★。・。・゜♪゜・。・。★




 
お降りの雪にさがりて愛呼舞う   仁


 初晴れの雪の連なる背振かな   仁


 愛呼はこぶ三日の風のやわらかし   仁




★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 瘋癲老仁妄句014 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 『 年始にも行くところなく恙なく 』 ★ 交心俳句11z010201 へどうぞ!!! ★★★



★★★ 『 今日のそのまんま575で交心 11年01月 03 』 日溜まりにしばし憩いぬ冬の蝶 へどうぞ!!! ★★★
 


★★★ 良寛の歌0971z110103『 尊しや祗園精舎の鐘の声諸行無常の夢ぞさめける 』 へどうぞ!!! ★★★




★ 。・。・゜♪゜・。・。★ リンク ★ 。・。・゜♪゜・。・。★




  


Posted by 青柳仁 at 22:02Comments(0)良寛さんの歌を遊ぶ

2011年01月03日

尊しや祗園精舎の鐘の声諸行無常の夢ぞさめける




★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌 ★。・。・゜♪゜・。・。★






★★★ 『 去年今年刹那が嬉し良寛道 』 ★ 交心俳句09k123102 よりの【 転載 】です。 ★★★
 





★ 良寛の歌0971

――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――

尊しや祗園精舎の鐘の声諸行無常の夢ぞさめける

――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――




 あぁなんと尊いことなんだろうね。
 除夜の鐘を聞くと
 来し方行く末がいろいろ思われる。
 その一つひとつが尊いものになってくるよ。
 一瞬一生。人生は豊かだねぇ・・・



 諸行無常は、宇宙の真理で、命も自然も常に生まれ変わっていくのですね。
 移り変わりがあまりにも早すぎるから無常ということではないんでしょう。常が無いということは、いいかえれば、無が常だということなんです。本来的に、無を生きているんだという認識が「夢から覚める」ということでしょう。
 無を生きているということは、空即是色することです。今とここが全てです。この今とここは、何とすばらしく、そして尊いことなんだろうと、良寛さんは今とここをしみじみ味わうんです。
 ニーチェはこれを「無からの創造」といったのでしょうか。
 芭蕉さんはこれを「虚に居て実を行う」といったのでしょうか。



 
鐘の声諸行無常を遊行せむ   仁


 去年今年刹那が嬉し良寛道   仁






★。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 『 千年の命と在りし淑気かな 』★テレビ吟行00101 へどうぞ!!! ★★★



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★★★ 『 今日の出来事、雑談、交流広場 11年01月 03日 』   ☆☆☆   超就職氷河期さまよう/実況見聞 ▼ 来春内定率は過去最低の57.6% へどうぞ!!! ★★★



★★★ 『 年始にも行くところなく恙なく 』 ★ 交心俳句11z010201 へどうぞ!!! ★★★




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Posted by 青柳仁 at 19:53Comments(0)良寛さんの歌を遊ぶ

2011年01月01日

なにとなく心さやぎていねられずあしたは春のはじめと思へば




★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌0672 ★。・。・゜♪゜・。・。★






★★★ 『 初御空永久の初恋不二の嶺 』 ★ 交心俳句24301 よりの【 転載 】です。 ★★★ 






★ 良寛の歌0672

――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――

なにとなく心さやぎていねられずあしたは春のはじめと思へば

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 とりわけて心躍るということでもなく
 平常心に変わりはないんだけれどね、
 どこか心がざわめいて、眠れないでいるよ。
 今日からもう春の初めだからね。
 もう春だと想うだけで心が華やいでくるよ。



 花呼さんより、元旦の朝、 『 恋しさは雪に結晶観るごとし 』 に良寛さんの歌を寄せてもらっていました。



 花呼さん、いつもあい風ありがとうございます。
 良寛さん生誕150周年記念の年、良寛さんに巡り会って、花呼さんに巡り会って、良寛さんの詩句を毎朝送っていただいて、良寛さんと向き合い、対話できる日々を送ってきました。おかげで、良寛さんの愛語の心が、すこし、感じられるようになってきました。
 愚仁、凡仁なりに、良寛さんの愛語を、真似しながら、一日一生の思いで、丁寧に生きていけるようになればいいなぁ、と願っています。
 温暖な筑後にいては越後の自然と風土、とりわけ冬の厳しさを想像もできませんけれど、花呼さんの日々の暮らしの中に、その人情、風土、現実を教えてもらうことができて、良寛さんをよりリアルに追体験できます。
 花呼さん、本当にありがとうございます。


 
初風や良寛に拠りやわらかく   仁



 0672 なにとなく心さやぎていねられずあしたは春のはじめと思へば   良寛


 新春を言祝ぐ心が大きいのでしょうけれど、
 しかし現実的にも、良寛さんにとって、ひたすら、春を待つ心しかないのでしょうね。どんなに我慢強く、どんなにひとり遊びの達人でも、四、五か月も、あの極寒の雪の夜を過ごすことは容易なことではないに違いありません。
 ただひたすらに春を待つ。
 草木も、虫も、獣も、生あるものは、みな、ただひたすらに春を待っているのでしょう。

 温暖で平穏な筑後仁には、想像さえできない世界だし、もう失ってしまった感性だし、スタンスなのでしょうね。よ~らちっご仁は、もう、軟弱になってしまうのです。
 寒を失い、闇を失ってきた現代人一般にもあてはまる欠落なのかもしれません。
 忍耐する力、待つ力、信じる力、愛する力・・・人間に最も大切なこれらの生きる力が、欠落していることを感じます。あらゆる生き物が培い、鍛錬し、生き抜いてきた自然力、命力が矮小化され、軟弱化されてきているのでしょうか。

 それでも、軟弱化した愚仁も、それでも学べる良寛さんの心があります。
 もう一度、
 待つ心と、喜ぶ心を、回復したいと願います。
 この二つは、勉強も修業も要りませんよね。
 よ~ら仁にもできるスタンスです。


 
お降りのなによりうれし加齢かな   仁



 0685 言の葉もいかがかくべき雲霞晴れぬる今日の不二の高根に   良寛


 雲も霞も晴れ渡って、元旦の御空に富士山がくっきりと現れる。
 すばらしい光景でしょうね。
 富士山と共に暮らしてきた人々にとっても、言葉に表現できないほどの感動と荘重さを秘めているのでしょうね。井の中の蛙のちっご仁には、写真見ても、ニュースで見ても、感動してしまうほどです。諸国を行脚した良寛さんは、そんな富士山を何度も何度も巡り会い、襟を正してきたのでしょう。
 生涯に一度でいい、そんな富士山に巡り会いたくなります。


 
初御空永久の初恋不二の嶺



 不二の山に恋をして、
 見る物、逢う物、みんな恋心で喜び、
 一時を、
 刹那を、
 楽しんでいきたい。


 花呼さんにも
 わくわくどきどきの今日が
 いつでも輝きますように。





★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 交心俳句 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★




 
まさおなる初空愛呼舞いにけり


 初明かりわが時空には愛呼満つ


 初風に載りて愛呼の声とどく




★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 瘋癲老仁妄句013 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★




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★★★ 『 降る雪よ苦も悲も歓も和ませよ 』 ★ 交心俳句10k123101 へどうぞ!!! ★★★
 


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★★★ 『 今日の出来事、雑談、交流広場 10年12月 31日 』   ☆☆☆   薬師寺「お身ぬぐい」 薬師三尊像つやつや黒光り へどうぞ!!! ★★★




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Posted by 青柳仁 at 20:21Comments(0)良寛さんの歌を遊ぶ