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2013年07月30日

フォト575『 偲び人あるが恵みや戻り梅雨 』


★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 徒然575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★












★ 徒然575交心v13s073002

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――

偲び人あるが恵みや戻り梅雨

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Posted by 青柳仁 at 17:30Comments(0)写真俳句

2013年07月26日

良寛さんの詩歌を遊ぶ『 秋萩を折りとれば露零るまま 』



★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛さんの詩歌を遊ぶ ★。・。・゜♪゜・。・。★







★ 良寛さんの詩歌を遊ぶv13s072602

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秋萩を折りとれば露零るまま

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 > いざかへりなむとて   貞
   たちかへりまたもとひこむたまぼこのみちのしばくさたどりたどりに   

 > 御かへし   師
   またも来よしばのいほりをいとはずばすすき尾花の露をわけわけ


 貞心尼さんと良寛さんのはじめて巡り逢った日の貞心尼さんの記録です。
 初めての夜に、良識人の世話になっている良寛さんの草庵で、一晩語り明かした貞心尼さんがいました。さすがに良寛さんも家主さんのことを気にしたようですけれど、全受容のスタンスですから、貞心尼さんの心のままに語り明かします。
 そして貞心尼さんのパッションに圧倒されながらもときめくものを感じるようになって自ずから語り明かしに没入してしまっていたようです。

 別れ際のふたりの相聞歌ですけれど、別れの切なさも溢れさせながらまたすぐ遊びに来ますと約束し、こんなむさ苦しい草庵でよければつだって訪ねてきておくれ。もっともっと語り明かしたいことがいっぱい残っているよ、と良寛さんも貞心尼さんの訪問を切に願うのでした。
 純粋無垢なふたりの魂が触れ合い、交じり合い、融合して、無漏路の超越的な時空を創出したのでしょうね。
 ほんとうに美しい純粋な命と情の交わりの昇華を感じます。


 貞心尼さんの『蓮の葉』の謄謄遊泳時空は迷い込んだらもう出たくなくなる癒しと和みに満たされる世界です。おのれを小さくしてこの遊泳時空をたゆたう居心地のよさを知ったから、もうこの世間にも何の未練もないとさえいえそうな至福の時を分けてもらいました。


 真似良寛さんの言葉あそびを小さいまんまに楽しんで生きもうけをHappyHappyで暮らせるようになりました。大自然が愛に満たされていることを素直によろこぶことができるようになりました。



 夏しぐれ音に聞きほれて夢あそぶ   仁


 同時同事のふたりにあらめ


 秋萩を折りとれば露零るまま   仁


 なれあればわれ花になりにし





★ 良寛さんの詩歌を遊ぶv13s072514

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恋遊び夢中になって夜凉かな

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★★★ 都都逸で交心v13s072501『 熟れりゃ喰わぬちゃ仏のご飯 生の馳走の滴りぬ 』 への交心です。 ★★★
 



 椿呼さん、交心ありがとうございます。
 そうなんですね、「色気ある言葉」と、「さわやかな感じ」が都都逸のモードなのでしょうね。
 凡愚老仁はほんとうに初心で、江戸の人たちの粋も気っ風も知りませんので、見よう見まねの艶ごと話ですけれど、「色気」もむずかしいですけれど、「さわやかな感じ」の艶ごとはもっとむずかしいですね・・・

 鄙を出たことのない凡愚老仁には泥と草の臭いが身に染みついているので、粋がることはできませんけれど、なぜか好奇心旺盛、いつの間にか艶話の面白さも楽しんでいます。
 一休さんも良寛さんも文芸として恋遊びを楽しんでいますから、真似て恋遊びを言葉で遊びではじめたのが病膏肓にいる落とし穴だったのでしょうね・・・晩稲だから、その面白さを知ると鄙仁の無恥も忘れて夢中になってしまうんです。



 > 良寛0671 あづさゆみ春になりなば草の庵をとく出て来ませあひたきものを


 あの厳しい冬を凌いで春を待つ歓びを詠みつづけていた良寛さんが切なく恋人を待つようになったんです。素の心に戻って、夢が現実になってしまってきたのでしょうね。
 夢も見つづけると現実になると思えば夢観つづける楽しみが大きくなりますよ。



 恋遊び夢中になって夜凉かな   仁


 身の程知れば冷や汗ものよ






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Posted by 青柳仁 at 16:33Comments(0)良寛貞心尼相聞歌

2013年07月21日

良寛を遊ぶ575交心『 干からびるお玉を蛙と悼みけり 』


★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛を遊ぶ575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★







★ 良寛を遊ぶ575交心v13s072003

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干からびるお玉を蛙と悼みけり

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 子は 東都の東に去り
 我は 西海の藩に到る
 西海は 我が郷に非ず
 誰か 能く長く滞まらん
 去々 旧閭(門に呂)に向かい
 杳々 雲端を凌ぐ
 聊か 一把の茅を得て
 居を 国上の頂に占む   。。。良寛


 あなたは東の都に去ってしまったが
 わたしは逆に西海の玉島まで来てしまったよ。
 やっぱり西海はわたしの住む処じゃないね、
 こんな処に長く滞在するものではないよ。
 行脚の旅で諸国を回った後、故郷に向かい
 遙か遠くに雲をも凌ぐ山中に辿り着いた。
 小さな草庵を手に入れて
 国上山の山腹に住むことにしたよ。


 良寛さんが故郷の国上山の五合庵に居を定めたのは40歳の時だったといいます。39歳の時に越後に戻ったのでしたが家には帰らず、空き家を探して仮寓の暮らしをしていました。道元さんは故郷を捨てろと教えていますけれど、その道元さんの教えもこの頃の良寛さんは超えてしまったのでしょうね。文学も捨てろと道元さんは教えていますけれど、やっぱり良寛さんは文芸が好きでした。ただの文芸少年栄蔵を楽しんで遊ぶよ、詩ってもいます。もちろん名利を求めての文芸少年ではありません。嘘をつけば貝になるぞと父に怒られて海辺でじっと貝になるのを待っている栄蔵少年がインナーチャイルドとして良寛さんの中に生きていたのでしょうね。そのインナーチャイルド栄蔵少年に添うて生きたのが良寛さんの心情だったように感じます。

 良寛さんが子どもたちと毬をつき、鬼ごっこをして遊んだのはインナーチャイルド栄蔵少年の蘇りの時という時空遊泳だったのでしょう・・・


 干からびるお玉を蛙と悼みけり   仁


 人為の田には非情の手立て



 インナーチャイルド栄蔵少年を抱えたままの良寛さんは孤絶した雪中もひとり栄蔵少年に寄り添いながら長い冬を凌ぎました。人の中で暮らすことはできないのです。しかし又孤絶の代償にエピキュリアンである自分を許しもしたのでした。
 良寛さんの文芸遊行はエピキュリアンのひとり遊びだったのでしょうね。
 そのひとり遊びを許容してくれる文芸仲間が集ってくれた晩年は良寛さんのもっとも華やかな遊行期楽園の道標となって凡愚老仁の明日も照らし出してくれます。


 奥の奥誰にも住みしおさな子よ   仁


 はだかの命護りの砦










★ 優游575交心v13s072002

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――

風吹けば風のまにまに夏の蝶

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 切る切られるは憂き世の習い 無漏路遊泳なごみ郷   仁


 風吹けば風のまにまに夏の蝶   仁


 雨ふらば降れ逢坂の関





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2013年07月19日

良寛さんを遊ぶ575交心『 わが生のこの小ささよ糸とんぼ 』

★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛さんを遊ぶ575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★







★ 良寛さんを遊ぶ575交心v13s071805

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わが生のこの小ささよ糸とんぼ

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 > 良寛0673 近江路をすぎて
 ふるさとへ行く人あらば言づてむけふ近江路を我越えにきと


 > 良寛0674 明石
 浜風も心して吹けちはやふる神の社に宿りせし夜は


 > 良寛0675 次の日はからつてふところに到りぬ。こよひも宿のなければ
 思ひきや道の芝草うちしきて今宵も同じかりねせむとは


 わたしの古郷越後へもし行く人があったらどうぞお伝えくださいと頼むことにしよう。今やっと良寛は古里へ帰ろうと近江路を越えた所ですと。


 良寛さんが帰りたい所はやっぱり越後だった。
 でもどうして越後だったのでしょうね・・・

 もう七年も昔、雪呼さんに導かれ、良寛さんの歌を紹介してもらいながら、真似良寛さん遊びを覚えはじめました。あの頃いつも良寛さんといましたが、途中で真似一休さんを遊ぶようになって、しばらく真似良寛さんを遠ざかっていました。真似一休さんも中途半端なまんまですが、真似一茶さんや真似蕪村さんへ心移りして今はあれこれ真似遊びを楽しんでいますけれど、どうしたことでしょう・・・又、真似良寛さんに戻りたいと思いはじめています。


 蛙見て良寛坊の懐かしき   仁


 八方田圃のわが古里よ


 謎解き万葉集をあそんでいて、ふと、どうして良寛さんは万葉集があんなに好きになったんだろうと思ったんです。謎解き万葉集を遊んでいると今まで一番嫌いで回避してきた権力闘争、騙し合い、殺し合いの渦中に巻き込まれてしまって、少々うんざり気味になってきているんです。
 良寛さんが好んだ万葉集鑑賞を楽しむくらいの遊びが凡愚老仁の身に合っているのかもしれません。

 というわけで、是も凡愚老仁の興味本位には変わりありませんが、良寛さんは、というより、文学少年栄蔵さんはどうして万葉集の歌に学んで文芸少年になろうとしたんだろうというアプローチを遊んでみたくなったんです。


 万葉の心辿らん蛙の夜   仁


 切に雨乞うその声あわれ


 朝歩き5000歩が日常になりました。
 日照り続きで水田が干上がっています。どうして水を入れないのでしょうね・・・子どもの頃は潅水溝があってバチカンで汲み上げられた潅水が並々と流れていました。この潅水溝で水遊びをしたり、小魚を捕っていたことを想い出します。
 ザリガニが繁殖しはじめた頃でしょうか・・・


 日照田にるいるいお玉のむくろかな   仁


 畦に上がりし蛙の拝む


 18才で突然出家して、国仙師匠に出会って玉島の円通寺で修行を終え、34才で国仙師匠の死と共に諸国行脚の聖胎長養の旅をし、父母の死を契機に、古郷の越後へ帰ることにしたんですね。39才の時です。
 5年間の聖胎長養ですけれど、それは徹底した修行だったと想像できますけれど、その修行を経て良寛さんは表向きの禅の世界にさよならする決意を生きたようです。
 僧に非ず俗に非ず。ただの文学少年栄蔵の心根に戻って文芸三昧の暮らしを生きようと念じたのでした。
 40才で国上山の五合庵に棲みつくのですけれど、ここでの無一物独居暮らしが文芸三昧境そのものになっていくんです。文芸そのものを生ききった良寛さんというのが凡愚老仁のこれから辿る良寛さんです。いわば良寛さんの存在そのものが文芸作品としての創造物だったとさえいってよいのでしょう。


 その良寛さんの文芸三昧の足跡の作品の一つが『布留散東ふるさと』です。自筆の歌集です。その前には自筆詩集の『草堂集貫華』を編んでいます。詩と短歌が良寛さんの文芸三昧の作品世界なんです。

 ここに挙げた短歌三首は『布留散東』の巻頭の三首ですから、これらの帰郷の歌が帰郷の本意を明かしてくれているのではないでしょうか。



 古里に居つづけてはや七十年鄙の仙境蛙と遊ぶ   仁


 わが生のこの小ささよ糸とんぼ   仁


 欲もなければ無事が好日


 越後はまだ梅雨がつづいているそうです。
 気候変動の影響が激しく、災難もつづいているそうです。地震も繰り返しています。こんな中で原発の再稼働が最優先課題になる世情を良寛さんも黙って見てはいないでしょうね・・・
 1828年の11月に三条大地震に遭遇しました。


 > 良寛0783 三条の市にいでて
 ながらへむことや思ひしかくばかり変はりはてぬる世とは知らずて


 > 良寛0830 かにかくにとまらぬものは涙なり人の見る目もしのぶばかりに


 良寛さんはもう71才です。
 良寛さんは三条地震の時、三島郡島崎の木村家に身を寄せていましたが、じっとしておれなくて三条市に出かけています。その惨状に驚き嘆き悲しむ歌を詠んでいます。

 宝永の富士山の噴火からもう300年が経っています。南海トラフ地震で、富士山が噴火する可能性が大きくなるそうです。日本人は火山列島の上に住んでいる事実を忘れてはならないことなのでしょうね・・・
 大自然の脅威と災厄を受容し、その事態に対峙する備えと覚悟を日頃のスタンスとして暮らすことが大切なことだと思います。


 生きもうけ歓び多く苦も多し焦土の内にも生きる術あれ   仁


 支え合う隣人で在れ夏の草   仁


 水の大地は尽きることなし







★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 優游575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★





★ 優游575交心v13t060905

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佐渡に入る夏の夕陽を眺めたし

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 雪呼さん、こんばんは。
 ご無沙汰ご寛容くださいね。
 やっと梅雨入りしたような天候になってきました。短い春もすぎて、しばらく解放的な季節を受用できますね。

 雪呼さんらしいやさしさの溢れる日記に触れて、心うたれて、うれしくなりました。
 雪呼さんらしさのスタンスが変わらずに貫かれていることに、いろいろのことを懐かしく想い出します。

 さまざまな反動に悩まされることも多いでしょうけれど、今までもくぐり抜けてこられたことですから、呑み込んで、開放的な日常を楽しんでくださいね。


 佐渡に入る夏の夕陽を眺めたし   仁


 叶わぬ夢も念いの在処


 明日もまたいいことがいっぱい恵まれますように。
 おやすみなさい。
 いい夢を。





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Posted by 青柳仁 at 12:20Comments(0)良寛さんの歌を遊ぶ

2013年07月16日

優游575交心『 今ここに満たされをれば夏の雲 』



★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 優游575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★







★ 優游575交心v13s071603

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今ここに満たされをれば夏の雲

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 > 憂き事の流れ流され天の川   遊呼


 患う避けるはからい捨てん   仁



 憂きことは憂きのまんまに夏を行く   仁


 過ぎれば憂きも可笑しくもあり



 > 炎帝を鎮めるようにたそがるる   遊呼


 炎帝さえも夜に従う   仁


 一時も過ぎれば糧よ夏の夜話   仁


 苦在れば楽の人間模様



 又、多く求むる人を見るに
 蚕の自ら纏うに異ならず
 すべて銭財を愛しむ為に
 心身、暫くも間ならず
 日々、性質を損ない、
 宵々、 魯頑を益す
 是等の諸(痴)チ子
 はなはだ、哀憐すべし   。。。良寛


 良寛さんは自分には厳しい人ですけれど、全肯定の人ですから、決して人の悪口を言ったり、批判したりする人ではないのですけれど、ときどきお説教じみたことを言ったり、憐れんだ詩を詠んだりしてもいるんです。
 選ばず、比べず、軽んぜず、の三不人間です。
 世間の人は欲が多いのを見て、まるで欲で自分の身を包んでしまい蚕が繭の外に出られないように欲にくるまって生きているのは憐れだ、というんです。銭ばかりを欲しがって大事にするあまりに身も心も縛られて、一時の閑もなく仕事に追われて、日に日にその性質も悪くなっていくばかりだと嘆きます。
 今世の人たちを見ていても、同じように感じますね。心根の優しさが少なくなっているようです。寛容さがなくなって、和みの心を失っていくような感じです。わたしは、わたしはと、自分のことばかり先だって、譲り合いの心も少なくなっているようです。人とのつき合いも損得で計られるようですね。
 損になることはしないというのが利口な生き方なのでしょうね・・・


 今ここに満たされをれば夏の雲   仁


 湧くがまんまの苦楽も好かり





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2013年07月09日

『 謄謄と襤褸着て歩く水田縁り 』言葉あそび575交心


★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 言葉あそび575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★







★ 言葉あそび575交心v13s070901

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謄謄と襤褸着て歩く水田縁り

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 生涯身を立つるに懶く
 騰騰として天真に任す
 嚢中三升の米
 炉辺一束の薪
 誰か問はん迷悟の跡
 何ぞ知らん名利の塵
 夜雨 草庵の裡
 雙脚等間に伸ばす   。。。良寛



 こんなにも誠実な良寛さんをどうして真似ることなどできましょうか。
 真似るのは良寛さんの<生涯身を立つるに懶く>の気分だけなんです。負け犬の遠吠えのようなものでしょう。そして落ち零れに自足して、「嚢中三升の米」は真似ず、<騰騰として天真に任す>は真似ようという都合主義なんです。


 謄謄と襤褸着て歩く水田縁り   仁


 夢の恋草心に抱き


 「迷悟の跡」も「名利の塵」もそれなりにやり過ごしながらやっと年金暮らしに落ち着くことができた小市民の半生を振り返ることも愚かなことですけれど、そんな半生も懶惰の気分遊泳の中で覚えた独り言葉遊びの中では、茶化されようが揶揄されようが、あるいは賞め殺されようが罵倒されようが自分自身のことですから誰にも迷惑を掛けない便利な素材なんです。自分は生きた素材ですから枯渇することもない重宝物です。

 自分自身を素材として遊べるひとり言葉遊びの遊泳時空は林住期スローライフの鄙凡愚老仁には最善の遊楽土になってきました。
 居成り老仁にも無尽に遊べるドリームランド、桃源郷ともいえる世界なんですよ。
 しかも、ただで遊べるから最高です。
 観自在。空想の趣くままです。


 お金もなく、能力も才能もなくても遊び方を覚えて、楽しいと思えるなら、それだけで十分なんです。上手下手もちっとも関係ありません。ひとり遊びですから、迷悟も名利も善悪是非も無縁なんです。
 惜しむらくは、独り善がり世界ですから、友だちも共感者も、また同じ趣味で遊んでくれる仲間も現れないことでしょう。

 人の独り善がりを眺めるほど、阿呆らしくて、退屈なこともありませんからね・・・


 > 夕立やけろりと立ちし女郎花   一茶


 おのれ知りたるその身のこなし   仁


 夕立や名利迷悟も塵のうち   仁


 雲はかがやき山は鮮やか





★ 優游575交心v13s070201

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――

うつろいの時も野辺なる姫小百合

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 > 日々の糧ありがたきかな御来光   遊呼


 昼は日を継ぎ夜は夜を継ぐ   仁


 遊呼さん、いつもあい風交心ありがとうございます。
 お返し交心遊ばせてもらいます。


 夏草や天地の恵み尽きざらめ   仁


 愛の泉は身内の宝


 INはバーチャルですけれど、人の心は生き物です。人はだんだん浮薄になっていきますけれど、さて自分はどうなんでしょうね・・・
 人はどうあれ自分がバーチャルになってしまわないように念じていたいものです。


 > 下天時夢見つつ往く夏の夜   遊呼


 銀河の果てに幻る夢好事   仁


 うつろいの時も野辺なる姫小百合   仁


 時のいちいち日の降りそそぐ





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★★★ 言葉あそび575交心v13s070803『 いくばくの余命しみじみ明けやすし 』 へどうぞ!!! ★★★
 


★★★ 万葉集を遊ぶ交心v13s070413『 露草や自遊な恋は移ろわず 』 へどうぞ!!! ★★★
 



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2013年07月08日

★★★ 575交心『 いくばくの余命しみじみ明けやすし 』

★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 言葉あそび575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★







★ 言葉あそび575交心v13s070803

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いくばくの余命しみじみ明けやすし

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我生何処来、  我が生は何処より来たり
去而何処之、  去って何処へ行くのか
独坐蓬窓下、  独り蓬窓の下に坐して
兀兀静尋思、  兀兀と静かに尋思す
尋思不知始、  尋思するも始めを知らず
焉能知其終、  焉んぞ能くその終わりを知らん
現在亦復然、  現在亦また然り
展転総是空、  展転として総ては是れ空
空中且有我、  空中にしばらく我有り
況有是與非、  況んや是と非と有らんや
不如容些子、  些子を容れるに如かず
随縁且従容。  縁に随ってしばらく従容す

   。。。『 良寛 「我生何処来」 』


★★★ 良寛さんの詩を遊ぶ『 「我生何処来」 』 へどうぞ!!! ★★★



 久しぶりに良寛さんが向こうからとぼとぼ歩いて来ました。
 いつもこちらから訪ねていって、探し出せないのに、今日は思いがけず何気に出会ったのでした。なんだかほっと懐かしい情感にたゆたいます。何気に挨拶して、懐かしさの情感にしばし遊びましょう。


 短夜やすれちがいしは良寛坊   仁


 かそけき影のたゆたいてあり


 一見市井の好々爺さんですから真似しやすそうですけれど、真似しはじめたらどっこい、果てしなく深く、真似の入り口でその本姿を見失ってしまいます。結局その入り口の真似しやすさの良寛さんをもう十年近く真似して遊んでいるばかりです。真似良寛遊びをしているつもりですがどこにもその真似に良寛さんを見る人はいないでしょうけれど・・・
 真似一休さんもやはり言葉の上での真似遊びに終始していて、一向にこれが一休さんだという根本は見えないまんまです。ふたりともラディカルすぎるんですね。
 温暖平穏なちっご平野の鄙凡愚老仁の平凡な想像力の及ぶものではありません。なのに真似良寛さん、真似一休さんあそびをやめられないのはどうしたことなんでしょうね・・・

 ただ真似あそびという言葉あそびを楽しんでいるだけなのかもしれません。
 最近は真似あそびのバリエーションを増やして、浅い真似あそびに自足しようとする怠け者傾向が目立ちます。一茶さんの真似をしはじめたと思ったら、もう真似蕪村さんも楽しんでいます。ただの拾い読みの楽しみを遊んでいるだけなのだということに気がつきました。拾い読みして知った言葉と人の心が面白いので、その言葉と心の世界を凡愚老仁風に遊ぶんです。ただそれだけですが、林住期の鄙こもりの凡愚老仁には、狭庭の四畳半菜園と言葉の独り真似あそびがあれば、臨終の時まで、そんな自分を見届ける楽しみを遊ぶことができそうな気がしてきました。

 苦であろうと楽であろうと、そんな自分をぼんやり眺めながら死んでいけるとHappyでしょうね・・・


 短夜のみじかさいとし日はながし   仁


 在りし日とおくあさく小さし


 西行さんの自然自死法爾。一休さん、良寛さんの自然慈愛法爾。芭蕉さん、子規さんの自然俳諧法爾。色々の自然法爾の死を拾い読みしてきました。
 さて凡愚老仁はどんな死に方ができるのでしょうね・・・
 願わくば、自然鄙籠法爾を。


 いくばくの余命しみじみ明けやすし   仁


 遠くなるもの近くなるもの





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★ 優游575交心v13s070401

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――

青柿や下天の夢を移ろいぬ

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 > 行行と下天終え行く夏の夜   遊呼


 天敵脱けて古稀越え行かん   仁


 遊呼さん、いつもあい風交心ありがとうございます。
 随分甘えさせてもらいました。温温の鄙の習性が世間にまで通有するごとき錯誤が青いまんまつづいています。度し難いデクノボウ方便です。遊呼さんの菩薩心に合掌です。
 真似良寛さんもついに甘えの方便のまま面目を潰してしまっています。所詮の幼稚な言葉遊びですから綻びっぱなしですけれど・・・


 青柿や下天の夢を移ろいぬ   仁


 世間のせめぎ抗いかねつ




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