2013年09月10日

『 寂しさにただ徘徊す虫の声 』良寛さんの詩を遊ぶ

★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛さんのの詩を遊ぶ ★。・。・゜♪゜・。・。★




『 寂しさにただ徘徊す虫の声 』良寛さんの詩を遊ぶ







★ 良寛さんの詩を遊ぶvq1003

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寂しさにただ徘徊す虫の声

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孤峯独宿夜   孤峯 独宿の夜
雨雪思悄然   雨雪 思い悄然
玄猿響山椒   玄猿は山椒に響き
冷澗閉潺湲   冷澗カンは潺湲センカンを閉ざす
窓前燈火凝   窓前に燈火凝り
○頭硯氷乾   ショウ頭に硯氷乾く
徹夜耿不寝   徹夜耿コウとして寝ねず
吹筆聊成篇 筆を吹いて聊か篇を成す   良寛 。。。入矢p151


 人里離れた山深くに独り寝の侘び住まいをしているよ。
 雨交じりの雪が降る中でひっそりと物思いに耽ってしまう。
 手長猿の鳴き声が山々に響き渡り
 谷川の水は雪に閉ざされたままだ
 窓辺の燈火も凍っているよ
 枕辺の硯の水も氷ったまんまなんだ
 夜が更けても頭は冴えて眠れないから
 凍った筆に息を吹きかけながら詩を詠んで遊んでいるよ



 なんとさびしい夜なんでしょうね・・・
 けれどなんと謄謄と楽しげな夜なんでしょう。
 現代人の知らない孤独な無一物の夜を良寛さんはひとり遊びの遊戯三昧で暮らしてきたんです。寒さと孤独を超克できたらほんとうに天地の息遣いに合体できるのでしょうね。

 凡愚老仁は寒さも孤独も超克できませんので、温暖な平穏無事の筑後平野に居て、心だけを真似良寛さんに飛躍させて、異時空遊泳、良寛さんに観えてくる世界を妄想して言葉遊びで楽しむんです。夜が更けても頭が煌煌とさえて眠れないので、良寛さんは詩を詠んでひとり遊びに耽るんです。子どもの砂遊びほどの独り遊びは怠惰な凡愚老仁のお得意技なので、鄙籠もりのスローライフには最高の楽天地なんです。


 歳月は人を待たずよ今ここに命を惜しめ朝なければ   仁


 寝ねもせずひとりあそびの夜長かな   仁


 日月去るも心躍りぬ


 それでも良寛さんはやっぱり求道者である道をいつも追いつづけているのでしょうね。
 <ああ我なんする者ぞ>と自問しつづけるんです。
 ひょっとするとその自問が楽しくて仕方なかったのかもしれませんね。<ああ我なんする者ぞ>の自問にはいつだって他者が対峙しているようです。独り遊びを楽しみながらも人間存在の根源を問いつづけているのでしょう。そして<ああ我なんする者ぞ>が詩の源泉でもあるのでしょう。
 詩人というのは哲学する存在なのでしょうね。


 守るべき家郷もなくに根無し草この身遊戯せんこの星の果て   仁


 寂しさにただ徘徊す虫の声   仁


 有心さわぎぬ寂寞とおし


 凡愚老仁の言葉の独り遊びは子どもの砂遊びか積み木崩しのようなもので、その時その時に夢中になれればいいのです。
 言葉は無限の世界の水先案内人ですから、凡愚老仁は言葉を覚えるだけでその言葉によって開かれる世界を自遊に徘徊することができるんです。今まで無知でしたから、新しい世界、珍しい世界が、言葉によって、夢・幻と展開されていくんです。往きたい所に飛んで行けるのですからこんな楽しいことはありません。好きなことを好きなように生きることができるのですからこんな歓びはほかにありません。


 顧みることさえなかり虫の声    仁


ただ純真に情をつくさん




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★ 都都逸で交心vq1005

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せめて一度は入れてもみたい

一等当たりの夢預金

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 > ・ 一度通せば 二度三度とは

      あたしゃお座敷 ありゃせんわ・・・夕人



 一度ならずも二度三度とは 老いの気色かミスばかり   仁



 「二度三度とは」をもらいました。尻取り都々逸になっていませんけれど、つもりで七七七五遊び楽しませてください。
 艶呼吸教えてもらえるとHappyです。



 せめて一度は入れてもみたい 一等当たりの夢預金   仁









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