心とや身は憂きものをきりぎりす誰れに負ほせて夜ただ鳴くらん

青柳仁

2010年10月03日 12:56




★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★





★ 良寛の歌交心0000z100201

――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――

心とや身は憂きものをきりぎりす誰れに負ほせて夜ただ鳴くらん

――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――





★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の詩歌 ★。・。・゜♪゜・。・。★



 心とや身は憂きものをきりぎりす誰れに負ほせて夜ただ鳴くらん   良寛


 心というものはこんなにも切なく侘びしいものなんだよね。
 この現身もまたこんなにも辛く苦しいものなんだ。
 蟋蟀さんだって同じだろうに、
 その切なさ辛さを誰と分かち合って
 ただただ直向きに鳴き明かしているのだろうね・・・



 こおろぎのたゆまずりきまず鳴きあかす   仁


 吾に来てこおろぎ鳴けよ胸の内   仁


 よきことの時にありしよ虫の声   仁


 0492 秋もやや衣手さむくなりにけりつづれさせてふ虫の告ぐれば   良寛


 0495 いつはとは時はあれども寂しさは虫の音も枯るしぐれする夜半   良寛


 寂しい時はこんな時だよと
 定まった時というものがあるんだろうけれど、
 わたしがひとしお寂しさをつよく感じるのは
 もう虫も鳴かなくなった時雨する夜半なんだよ。
 虫の音にかわる雨の音がわが身の寂しさを思い知らせるようなんだ。


 今日も美味しいものを食べさせてもらうことができました。ありがとう。
 今日も深々と深呼吸をさせてもらうことができました。ありがとう。

 こおろぎさんもずっとおいしいものをいただき、草むらを喜んで飛びまわり、恋もして、幸せに息を引き取っていくのでしょうね。


 蟋蟀も吾も命を慈しむ   仁


 明日在れば明日を布施せん虫の声   仁





★。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 『 紅葉の助走の里山歩きませ 』 ★ 交心俳句10p100202 へどうぞ!!! ★★★



★★★ 良寛の歌交心038710p100101『秋山をわが過ぎくれば』 へどうぞ!!! ★★★



★★★ 『 今日のそのまんま575で交心 10年10月 02日 』 自ずから生まるる絵あれすみれの野 へどうぞ!!! ★★★
 



★。・。・゜♪゜・。・。★ リンク ★。・。・゜♪゜・。・。★





関連記事