2011年01月28日
白雪は降ればかつ消ぬしかはあれど頭に降れば消えずぞありける
★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌 ★。・。・゜♪゜・。・。★
★★★ 『 観音のウインクの目や寒の月 』 ★ 交心俳句271z01z09z0129 よりの【 転載 】です。 ★★★
★ 良寛の歌0801
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白雪は降ればかつ消(け)ぬしかはあれど頭(かしら)に降れば消えずぞありける
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白雪は降ればかつ消(け)ぬしかはあれど頭(かしら)に降れば消えずぞありける
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白雪は降っても、春になれば必ず消えてなくなるものだね。
けれど、人の頭に降る雪は、それは白髪のことだけれどね、
時が経てば立つほど、積もっていくもので、消えることはないんだね。
白髪というやつは、死ぬまで、増えていくものなんだ。
年は取りたくないものだね。
良寛さんには、白髪を嘆く歌がいくつもあります。
愚禿親鸞ではないですけれど、大愚良寛にして、年は取りたくないというのです。素直な心で、いいんですよね。
良寛さんは、頭は、坊主です。けれど、気ままな独り暮らしですから、そうしょっちゅう剃刀を当てることもないのでしょう。ちょっと懶なところもありそうですから、坊主の頭に白髪が生えてくるんです。全国行脚で、健脚だから、生命力も旺盛なのかもしれません。歩くヨハネみたいに頑丈な体躯ですね。放っておけば、白髪も繁茂するのでしょう。
その白髪を老いの証拠として厭う良寛さんがいるようです。
その良寛さんは、素直に、不老長寿を願う歌も、いっぱい残しています。
0796 老いもせず死にせぬ国はありと聞けど尋ねていなむ道の知らなく 良寛
いつまでも若く、老いることもない国があるとは聞いているけれど、
そんな不老長寿の国を訪ねて行きたいけれど、
その国に行く道がわからないので、行くことができないよ。
でも仏の道はね、ちゃんと道標があるし、
古人がいっぱい通っているから、行くことができるんだよ。
何気ない歌が、何気ない仏の道を開いていくのでしょうね。
これらは良寛さんの詩歌遊びで、歌仲間とのやりとりを遊んでいるのでしょうけれど、
庶民の老いや死に対する不安や恐怖や願いを、わかりやすい言葉で代弁して、やわらかくしているのかもしれません。同じような歌をいっぱい作っているのは、人の求めに応じて、書いているのです。書いて、伝えて、心を開かせ、心を和らげていくのです。
それが、良寛さんの菩薩道なのでしょう。
いつも貧しく、苦しい人たちと一緒に生きている良寛さんの、常不軽菩薩行なのでしょうね。
南無阿弥陀仏と唱えることと、歌を詠むことは、良寛さんには同じ行なのにちがいありません。南無阿弥陀仏を行いに変え、詩歌に変えて、具体的に生きているのでしょう。その行いは慈愛になり、詩歌は愛語になるのでしょう。
1049 良寛に辞世あるかと人問はば南無阿弥陀仏といふと答へよ 良寛
行いと言葉とひとつ雪の道 仁
【 資料 良寛 】
。。。
長歌 白髪
宵々に 霜はおけども
よしゑやし 明くればとけぬ
年のはに 雪は降れども
よしゑやし 春日に消えぬ
しかすがに 人の頭に
ふり積めば つみこそまされ
あらたまの 年はふれども
消えずぞありける
反歌
白雪はふればかつ消ぬしかはあれど頭にふれば消えずぞありける
。。。
★。・。・゜♪゜・。・。★ 交心俳句 ★。・。・゜♪゜・。・。★
★ 交心俳句271z01z09z0129
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観音のウインクの目や寒の月
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観音のウインクの目や寒の月
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★。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★
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Posted by 青柳仁 at 22:08│Comments(0)
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